契約期限3年を経て

契約期限3年を経て

最初の1年は1人暮らしに、上海生活に、社会人生活にと必死で休日はぐったりモードでした。休日はどこにも行きたくないといった感じであまり出歩くこともありませんでした。2年目になると余裕が出てきて、週末は蘇州に出かけたり観光やショッピングも楽しみました。先輩も色々誘ってくれて、楽しい日々でした。

またコンパもたまにありました。先輩がセッティングしてくれて、日本人駐在員との場を設けてくれました。食事に行ったりちょっとデートした人もいましたが、結果的に恋は実らず。自分にも「今は仕事をがんばる」と言い聞かせて生活していました。

3年目になりようやく仕事や生活が起動にのりました。もう横入りの中国人も怖くありません。地下鉄もガンガン乗れます。またおいしい名店についてもずいぶん案内できるようになりました。幼稚園の先生も良い方にめぐり合い、プライベートでもご飯を食べに行ったり、遊びに行く人もできました。

そうこうしているにあっという間に3年が経過しました。私はいつの間にか上海が好きになりました。このまま上海にいようか?もずいぶん悩みました。

上海で就職して私の場合は本当に良かったです。千葉で就職したらたぶんずっと自宅暮らしだったと思うし、海外について全く知る機会もなかったと思います。また中国に関する誤解や偏見もけっこうありました。もちろんこれはちょっと…と思う点もいくつかありました。

あらためて日本はすばらしい国だなと感じた点もあります。特にモラルについてはそう思います。日本人にとって礼儀やマナーは当たり前のことですが、中国では当たり前ではありません。

幼稚園事情についても海外については日本で当たり前のことが整っていないところが非常に多いこともわかりました。

上海で働く日本人はけっこうみかけます。現地で採用といった場合は、私よりも条件が悪いところも少なくありません。中国では大卒の初任給が6万程度の時代だったので、10万円でも多い方といった感覚です。

私の場合完全なる日本人向け幼稚園なので、日本社会とさほど変わらない状況で勤務していました。水道水は飲まないといったルールはありましたが、それ以外はあまり変化はなかったと思います。

また3年後は1年契約になるけど希望であれば更新してもいいよといったスタンスでした。私はこの件についてもとても悩みました。

上海は日本から飛行機で2時間ちょっとですし、ようやく慣れた地でもあります。ここから離れるのは離れがたいなと思い悩む日々でした。